その様子を暫くの間見て
いた男性は、微笑を浮か
べた後に口を開いた。


「君はいつ頃この学校に
入学してきたの?」

「えっ……と今日です」


弥嘉は、しどろもどろに
なりながらも何とか返答
することが出来た。


「どうりで。いくら僕が
学校をサボり気味でも、
君くらいの女の子は見た
ことがなかったからね」


男性の悪気ない言葉を、
弥嘉はただ耳にすること
しか出来なかった。

僅かだが、弥嘉は自身の
中で黒い何かが渦巻いて
いることを感じていた。


「ところで……何故入学
早々で守護者志望なの?
他にドラゴンの役に立つ
仕事は沢山あるよね?」


弥嘉の“守護者志望”に
ふと疑問を抱いた男性は
思わず訊ねていた。

するとその瞬間、弥嘉の
中で何かが弾け飛んだ。




「ここなら、普通に生活
を送るよりも真の意味で
守護者になれると思った
からですっ!!」




控えめそうな弥嘉からの
強気な発言に男性は唖然
として言葉を失った。