†Dragon Guardian†


会話を聞いているうちに
落ち着いてきた弥嘉は、
今までの話に矛盾を感じ
思わず口を開いた。


「あの……この学校って
守護者育成のための機関
ですよね?失礼なことは
重々承知ですが、ここで
守護者以外の道を選べた
りするのですか?」


弥嘉は恐る恐る訊ねたが
2人はさほど気にした様子
ではなかった。

むしろ嬉々として次々と
弥嘉に答えていった。


「あ~名目上はそうなっ
てるけど、要はドラゴン
の役に立てれば、基本何
しても良いみたいよ~☆
ちなみに、あたしはイン
ストラクターでも人間は
相手にしないから」

「実際、守護者のように
前線で戦う人は数少ない
わね。あれは戦闘職種だ
から敬遠されがちなの。
むしろ、ドラゴンを相手
とした弁護士や医療関係
者の割合のほうが大多数
を占めるかしら」


あっけらかんと話す耀と
考えながら話す翠を眺め
ながら、弥嘉はようやく
納得した様子を見せた。