2人の様子に構うことなく
耀と翠は会話を始めた。
「ちょっと耀、あんまり
人聞きの悪い事言わない
で頂戴。私は別に、女装
が趣味な訳じゃないわ」
耀の発言を心外だとして
翠はすかさず反論する。
「女性モデルの一環だか
ら仕方ないって言うんで
しょ?でも学校にいる時
もやってるようならそれ
は完璧趣味だから~☆」
耀はそう言って怯むこと
なく益々翠をからかう。
「ふ、普段から女性とし
て振る舞っておかないと
仕事で失敗するかもしれ
ないでしょう?」
「じゃあ、一応そういう
事にしておきますか☆」
翠の言い訳に対して耀は
白い歯を見せて笑った。
それに受けて、翠は少し
頬を膨らませ無言で耀を
睨み付けた。


