少女の言い分に頷きつつ
男は徐に口を開いた。
「今の技術力をもってし
ても、その周波を取り除
く段階まではいかないそ
うです。dragon eyesさえ
あれば一発なのですが」
「所詮夢物語じゃない!!
そんな便利な力を持つ人
なんて今まで見たことも
聞いたこともないわ!!」
少女は男をまくし立てた
後大きな溜め息をつく。
その様子を静観していた
弥嘉は思わず全身に冷や
汗をかいていた。
『あの方達には、知られ
ないようにしなくては』
弥嘉はそう決意を固めて
気を失ったフリをする。
その直後に、金切り声が
突然教室を駆け巡った。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
その声に驚いた弥嘉は、
恐る恐る顔だけそちらの
方向に向けた。
すると先程の生徒がまた
もや捕らえられている。
「あれが壊れたからこれ
以上特定はできないわ!!
悔しいけど、この子だけ
でも連れて行くわよ!!」
「かしこまりました」
そう言って2人は早々に
立ち去ろうとした。


