†Dragon Guardian†


「また、昔からその力は
守護者に相応しい人物に
よって血筋とは無関係に
受け継がれるらしい」


尚も嬉しそうに話す男の
言葉を聞く一方、弥嘉は
次第に表情を曇らせる。


「あの、未だにドラゴン
と激しく対立する中で、
守護者は常にその前線に
いますよね?私にはそれ
に見合った戦闘力や知性
がありません……」


その後すぐ、彼女は聞き
取れないほどの弱々しい
声で呟いた。




「なので……私には到底
出来ません!!」




それを聞くや否や壱加は
長机を叩き、弥嘉に鋭い
視線を向けて叫んだ。


「誰が、コイツみたいな
弱虫と組むかよ!!こっち
から願い下げだっ!!」


弥嘉は、一瞬肩を震わせ
ながら彼を見上げた。