†Dragon Guardian†


これまで話を聞いていた
弥嘉はふと疑問を抱く。


「あの、ドラゴンを守る
守護者が敵対するはずで
ある国家もとい国の繁栄
を願うのは少し奇妙な気
がするのですが?」


すると男は、さも楽しそ
うな顔で弥嘉に答える。


「よく気が付いた。実は
守護者を束ねる組織は、
元々は国家から分離して
出来たものだ。そのため
多少考え方は違えども、
皮肉なことに最終目標は
同じということだな」


それを聞き、一時は納得
するものの未だ腑に落ち
ない弥嘉は再度訊ねる。


「では、国家の考えとは
一体何なのですか?」


それを聞くや否や、男は
表情を一変に曇らせた。