†Dragon Guardian†


「あと、彼らにはその力
だけではなく生まれつき
類い希なる能力を持って
いるらしい……例えば、
超跳躍や記憶操作などが
主に挙げられる」

「つまり“天才”と言わ
れる人達は、ドラゴンで
ある可能性が高いという
ことなのですか?」


弥嘉は、恐る恐る自身の
仮説を父親に述べた。

すると男は、その言葉に
静かに頷きつつ答えた。


「十中八九な。今や彼ら
がこの国の重要な位置を
占めるといっても過言で
はない……これで目的は
ハッキリしたな」


弥嘉は顔を上げ、真剣な
眼差しで男を見据えた。




「国の存続と繁栄を守る
ため……なのですね」




男は再度大きく頷きつつ
徐に弥嘉の髪をすいた。