†Dragon Guardian†


それに怯むことなく徹は
尚も言葉を紡いだ。


「一昨日、壱加の今後に
関する予知夢を見た」

「は!?どんな夢だよ!?」


些か突飛な発言ながらも
“今後”と聞いた壱加は
思わず食いついてきた。


「碧色の小さな龍の前に
“龍の双眼”が彫られた
盾がそびえ立っている、
というものだった」

「龍の……双眼?」

「おそらくdragon eyesの
ことだろう。名前くらい
聞いたことはないか?」

「まぁあるけど、それと
俺がどう関係すんだ?」


壱加は未だに疑問を浮か
べたまま首を傾げた。


「実際に見たことがない
から分からないが、その
龍の色は壱加の目の色と
合致しているのだろう。
先程聞いたのと目立った
違いはなさそうだしな」

「――仮にその碧い龍が
俺だとしても、盾は一体
何を示してるんだよ!?」


今までの話を聞いても尚
検討をつけられない彼に
徹は諭すように話した。




「龍を守る存在……言う
なればdragon eyesを持つ
守護者が、お前の相棒と
なるのかもしれないな」




その言葉を耳にした途端
壱加は大きく目を見開き
唖然とした。