†Dragon Guardian†


弥嘉の答えを聞き、男は
正解だと言わんばかりに
大きく頷いた。


「話は戻るが、この法の
言うところの“災害”は
天災だけではなく人災も
含まれる。つまり戦後の
我々にとって天災以外で
“災害”となり得たのは
……もう分かるな?」




「つまりドラゴンを迫害
するための法律、と言う
ことでしょうか?」




「………………ご名答」


恐る恐る弥嘉が男の顔を
窺うと、彼は複雑そうな
表情を浮かべて呟いた。




     ***




「ところでお父様、その
話と守護者がどのように
関係するのかまだ分から
ないのですが……」


それを聞いた男は、娘に
微笑を浮かべながら口を
動かした。


「長くなるが、最後まで
聞く気はあるか?」


そう聞くや否や、弥嘉は
首を大きく縦に振った。