みんな限界を越え始めたようで、校長先生を無視して生徒同士で繰り広げられる会話さえも聞こえなくなってきた



ただでさえイライラするのにあなたの話を聞いていたら、頭パーンッってなりますよ。

もういいでしょう。マイクをなぜ離さないんですか。早く他の教師に回してください。うずうずしているでしょう?



そんな俺の心の叫びを受け取ったのか、空気をやっと呼んでくれたのか、校長先生は話に中途半端なピリオドをうった。


「夏休み気分を取り除きましょう。・・・はい、次は生徒会長からです」


四回目の同じセリフを言い終わったあと、校長は坂田会長にバトンタッチした