長い夏休みが明け、夏が過ぎた。


残暑の残る9月の空は、「まだまだこれからだ」と言っているようで、励まされたような、馬鹿にされたような、そんな気がした。



始業式の天候は雨。


久しぶりにジメジメとした空気が漂う体育館では、どの学校でも恒例の『校長先生のながーい話』が繰り広げられていた。



暑苦しい体育館に所狭しと収容された話を聞かないマネキン人形のような生徒たちに校長先生は負けじと同じ話を繰り返す。

態度が悪いのは、ミニスカをはいた体育館のほとんどの面積を占める女たちである


「はやく夏休み気分を取り除き、次のテストにむけて.........なんやらかんやら(以下省略」


先生、もう三回目です。それ。