フレアップ!!上巻



「ありがとう」


素直な返事を返すと、俺は席までの短い距離を早足で歩き、苅谷が引いてくれた椅子にすわる。




誰もいない教室で、二人だけの教室で・・・



こんなに広くなった教室で、こんなにも小さくくっついている。


いままでとは違う、新しい幸せ。
こんなものが有るのかと、ドキドキが止まらなくて、もどかしかった。



「なんか悪いな俺のために・・・明日、テストなのに。」