フレアップ!!上巻




いつもと変わらない健やかな表情で苅谷は自分の席に座り、もうすでに参考書やら何やらを広げていた。


やる気満々のご様子。




他に誰もいない、二人だけの教室に俺は踏み入れる。



「お疲れ様」


俺の存在に気づいた苅谷はそう言いながら俺の席の椅子を引いた。


さり気ない優しさはまた俺の心を揺さぶった。