「ぜんっぜんしてない(笑)苅谷は?」 平然を装う姿はちょっと自分でも痛々しいことがわかった。 「私も・・・ちょっとだめかも。」 学年トップ様がよく言う。 おそらく苅谷の言う だめかも はトップになれないかもしれないという恐ろしいほどレベルの高い だめかも だ。 「俺もほんとやばいんだよなー・・・因数分解もよくわかんね」 苅谷はクスっと笑った。その笑顔にちょっと腹がたったりもするが、その反面癒されている自分がいる。 やっぱりこの人は、他とは違う。