当たり前の現実が広がる教室に入るのが何故か怖くなって、俺は屋上に逃げることにした。


廃れた看板に哀れみを贈り、扉を静かに開けた。


「・・・・・・・・・ふぅ」

夏のまぶしい日差しがもろに俺を攻撃し、心の闇が晴れてゆく




青く晴れた空に浮かぶ雲は俺とは対照的な気がして、心底羨ましかった。