私立なのに建て付けの悪い教室の扉をゆっくりと開くと、冷房のかかっていない廊下の むわっ っとした独特の空気に包まれた。



後ろから聞こえた、 早く扉しめろ という山中の声に うるせーな とだけ俺は返し、教室を後にした。






少し前から俺の感情が歪んできているかのような気がする。

まるで誰かに揺さぶられているような・・・


この気持ちは一体なんなんだ?


何かの違和感を感じつつも、俺は 男子トイレとかかれたプレートを確認すると、本日初めてのトイレに入場した。