荒太はおそらく学年1のイケメンだろう。そして爽やかで秀才。性格も良い。
今回みたいにたまに宿題をやってこなかっりもするが、それを省けば成績面でも完璧。


「いいよー!ただし制限時間五分な。先生来るまでだけだ!急げ!」


そう言い終えた俺は自分の机から『しゅくだいノート』を取り出し、荒太に渡した。

荒太は受け取ると、ありがとう とだけ残し、自分の席へと向かっていった。



ざわめく教室にぽつり一人残されてしまった俺。

耳をつんざくような女子たちの笑い声がなんとなく気にくわなかったので、微妙な尿意と共に男子トイレに向かうことにした。