なんだか心がモヤモヤして、自分がわからなくなる。 これはなんなんだ? なんか変な感じ。 その後、特に話すこともなかったが、苅谷の真面目に授業を聞く姿を見ていると他のゴリラたちの存在をかき消されてゆくような気がした。 「ギャハハハハハ!!毛無、髪の毛残り五十本きってるよ!!」 あ、やっぱ今の嘘。 本人を前に陽気に暴言を吐く、暴君・山中に俺はゴリラの存在のでかさに気付かされた。