頬を赤く染め、両手で必死にひらり、ひるがえるスカートを押さえつけている。 「恥ずかしいよぉぉ!!」 坂田会長はくるりと華麗なクイックターンを決めると、看板を放置したまま屋上出入り口へと走ってゆく。 可愛いくまさんだけがこちらを見つめている。 くまさん、両面かよ。 まさかまさかの展開に俺たちはただひたすらに呆然だった。 みんな口をパクパクさせて固まっている。無論、おれもだ。