座り込んでいる俺たちの目の前で仁王立ちを決め込む坂田会長。


やや強い風は彼女の長い髪をゆらし、そのたび微かなシャンプーのいい香りがした。


そんな香りとは正反対に坂田会長はずっとしかめっ面だ。



どうでようか?



そう考えていると、彼女はまた口を開こうとする。

その時だった。



ビゥゥゥゥン!!


夏とは思えないほどの突風が俺たちを襲ったのだった。