いや。・・・なに動揺してんだよ俺。



決めたじゃねぇか。俺は、好きって、認めたはずだ。



まじまじと水町の顔を見つめると徐々に水町の顔が歪み、やがて笑顔へと変わった。


「笑える!お前は本当に鈍感なんだな!」


あまりにものけぞった水町が水面で踊っている。彼の顔は揺れてよく見えない。

俺は喉まで出てきた言葉を無理やり抑えて、ぼんやりとした。



「早く応えてやれよ。幸せ者!」