「なぁ、上場」 「なんだよ」 季節はずれの緑色のプールを目の前に水町が俺に訊く。 「お前、告白したのか?」 「え゛っ!?」 唐突な質問。あからさまに驚いてしまった。淀んだ水面を見ていると、今にも飲み込まれそう。 ベトベトと嫌気が浮かび、でも俺は決してあせることはない。