天候は大荒れ。 横打ちの雨が空を舞い、暴れまわる。 またお天気おねえさんの予報ははずれ。 天気予報というものはみない方が正解。 あんなものは目安にもならない。うん。きっとそうだ。 風に壊された傘を、びしょびしょになりながら下駄箱で取り繕う。 折りたたもうとしても、途中で何かに引っかかるように留まり、傘はなかなか言うことを聞いてくれない。 気がつけば、俺の足元のコンクリートには大きなシミができていた。