フレアップ!!上巻



苅谷は無理に笑う俺の顔を見ると、溜まっていた涙をこぼしてしまった。
淡いブレザーに黒いシミをつくる。


「・・・無理しちゃだめだよ・・・・・・」


鼻声で訴えかけ、苅谷は俺の胸元を握りしめたまま顔をうずめた。


このまま、『大好き』と言ってしまいたい。
ふとそんな感情が頭をよぎる。



「ぐすっ・・・・・・ひぐっ・・・」


寂しげにすすり泣いてしまう苅谷を見ていると、そんな気持ちは失せてしまった。

今は、そんなときじゃない。

今は、お互いに支え合いたいんだ。