フレアップ!!上巻




「今、辛い?」



苅谷から出た言葉は鋭く俺の胸に突き刺さった。
すべて彼女は知っている。



「・・・。」


何もいえない俺に、苅谷は俺のブレザーの裾を掴み、無理やりしゃがみ込ませる。

「ねぇ、辛いって言って!」


いつになく乱暴な苅谷。純粋だった目が、うるうると涙を溜めている。


優しく包み込もうとしたはずなのに、俺は苅谷にすでに包み込まれていた。なんて情けないのだろう。