フレアップ!!上巻




気づいてほしくて、とにかく話したくて、固まりかけた足を無理やり動かした。


距離が縮まると、ようやく苅谷が俺の存在に気づく。



「・・・・・・上場くん・・・」


久しぶりに聞いた透き通った声。
ふわふわして、意識が飛んでいきそう。


「えっ・・・と、久しぶり!」



「うん。久しぶり。」



『俺らしく』、元気よく挨拶をしたつもりが、苅谷から返ってきたのは冷静な声だった。