くそっ!!このふざけた原稿用紙を古谷の手ごとはねのけたい。潰してしまいたい。



だが、熱で弱った今の俺はとんでもなく無力で、肩にさえ力が入らなかった。

本当になにもできない。ひたすらに天井のぶつぶつを眺めた

間もなく、古谷は陽気に走り去ってゆく。



「まぁ、楽しみにしててよ!アハハハハハハハ!!」



やがて残されたのは顔の痛みと、熱を帯びた情けない自分の姿だけになってしまった。


まずい。まずいぞ。

あんな原稿用紙を読まれてしまえば・・・


間違いなく―――――――。