「上場さ、熱で演説できないでしょ?」


「あ?」


「だからさ、俺が代わりにみんなの前で演説してきてあげるよ!代役ってことで」


パシィっ・・・・・・

古谷は持っている原稿用紙を俺の顔にくしゃっと叩きつけた。


「この原稿用紙でね・・・」


目の前が文字通り真っ白になってしまった俺は、もう古谷がどんな顔をしているかわからなかった。


「ふざけんな!!」

白い紙が俺の声を塞ぐ。
古谷は声をかき消すかのように馬鹿笑いを始めた


「アハハハハハハハ!!」