苅谷がただ俺と同じように風邪をひいて、ただそれだけの理由で休んでいることを願った。




もしかしたら、もうあの席は二度と埋まることはないんじゃないかという不安が思い浮かぶ。


そんなこと決してないと言い切れないのがまた不安要素を膨らませる。




そこにあった当たり前の笑顔がたった1日の出来事で消えてしまった。


彼女を護りきれなかった自分のせいで、キラキラと輝く笑顔が、消えてしまった。



こんな自分にもう力になれることはないのだろうか。もう一度笑って話せる事はできないのだろうか。