そう、この扉の向こう側は男たちの世界なのだ。 女立ち入り禁止という字を雑に書かれ、それをまた雑に貼られた紙がこの扉には存在する。 屋上は男たちだけのスペース。 そんな楽園への扉を勢いよく開けると、金網に囲まれた屋上にもうすでに複数の男子生徒が地べたに座って話したおしていた。 俺の登場にまだ誰も気付いていなく、ちょっと寂しくなったが、俺は怯まず声を出して元気に登場シーンを作ってみせた