フレアップ!!上巻



「もうこれで懲りたろ。女にたてつんじゃねーよ。」「お前が一番男子の中でうぜーからな。」



山中や他の取り巻きから言われた言葉が身にしみた。

確かに、俺は男子の中では一番突っ張っている。
だけど、それは荒れた学校を元に戻すために行ってきたことだ。そりゃ俺も女子にひれ伏す事はあったけれども・・・。
何より不甲斐ない男子たちを奮い立たせるためなんだ。





くそっ・・・

負けたくない・・・
というか金をかえせ・・・

「じゃあな、全部貰ってくから」


山中はイチゴサンド入りのポリ袋を握りしめると、優雅に取り巻きたちと古谷を連れて俺の目の前から消えていった。