これは、ぬるいのではない。 何かがおかしい・・・ 人気のない購買部に俺とおじいさんで二人。 いつになく最強の枯れっぷりを味わったおじいさんは見た目とは裏腹になんだかイライラしているようだった。 「買うの、買わないの?」 いつまでも商品を目の前に突っ立っている俺に嫌気がさしたようだ。 いいさ、誰も買わないなら俺が全部貰うだけだ。そこに何の文句も生まれないだろう 決意した俺は、 「おっちゃん、ここのイチゴサンド全部ちょうだい!」 と両手を大きく広げ元気よく告げた