忘れられない恋人が式をあげている教会の扉をあけるように俺は力強く扉を開いた 開かれた扉は俺の後方で壁にクリーンヒットした。 重い足で一歩だけ踏んだ俺の目の前には似合わない静けのある購買部の様子が存在した。 俺からみて左手では、定年を明らかに過ぎた優しそうなおじいさんがせっせと店準備を初めていた おじいさんの手にはキラリと光るイチゴサンド。 宝石のようなイチゴサンド達は丁寧に木製の机に並べられていた。 ・・・ん? ――――あれ? 古谷は・・・?