フレアップ!!上巻

はぁ・・・はぁ

別館の購買部までの道のりにスポーツをしてないせいか、俺は簡単に息を切らしてしまった


くそっ
こんなことなら何でもいいからスポーツしときゃよかった


そう思うほど今の俺のイチゴサンドへの想いは強かった





――――あと扉一枚


あと扉一枚開けば、イチゴサンドが待っている
目の前には綺麗な両開きの扉が悠然と存在していた



古谷には負けたとは思っていない・・・
早く着けばいいんじゃない!イチゴサンドを多く手に入れたほうが勝ちだ!

そんな無駄な演説をしたのち、俺は扉にかけた手に力を込めた