窓から吹き込む秋風に髪を靡かせながら俺は一直線の廊下を音を立てないように走った 早く追いつかなければ―――― 先を越された古谷の姿はどれだけ走れど見えることはなかった やばい!もう購買部についてしまったのか!? どーしても負けたくない俺は自分を急かすように足に強く力を込め走り始めた もはやただの勝負である