フレアップ!!上巻




「そんなに・・・熱、ないと思うけど・・・」



やばいっ!


「いやしんどいです。まじやばいです。あ、でも保健室へ行けば治りそうな気がします」


俺は必死だ。ここまで必死なのはいつ以来だろうか。


「そうか。じゃあとりあえず行ってきなさい」


やった!


無事にイチゴサンド行きの快速切符を手に入れると、俺はみんなの注目を浴びながらもフラフラと教室の扉を辛そうにあけ、廊下に出た。

我ながら、ナイス演技。