どうする?フライングするか?


早く秘策を披露しないとこの不安は拭いきれない。

よし・・・ やるか・・・



俺が意気込んだその時だった。


古谷はばっと立ち上がり、ピンッと右手を綺麗に上げ、思いがけない言葉を吐いた。


「先生、トイレに行ってきてもいいですか?」


・・・・・・えええええ!?
お前がフライング!?お前が秘策を披露!?

まってまってよ!!そんな・・・ばかな・・・


そんな古谷に対し、意外にも毛無先生は冷静に対処した

「トイレ?いいよ」