キーーンコーーンカーーンコーーン

「えーー授業を始めます」


おっさんの咳払いと共に四限目が始まる



いつもはうるさい毛無先生の授業も今日はものすごーく静かだった。
計画をたてる声はうっすら聞こえ、時計をひたすらに眺め続ける危ない目をした生徒が不特定多数。

毛無先生は「やっと僕の熱意が伝わったか」とか涙ぐんでいたが、「いえ、あなたに教わることは何もありません」と俺はクラスを代表して目で伝えておいた。




現在12:10。四限終了まであと三十五分ある。

そして、俺の作戦は12:40に開始する予定。