crazy antique shop

「じゃあ今日はもう帰りましょう。買わないのにいつまでもここにいたら、お店の邪魔になるわ」

「そうだね。マカ、可愛いの作ってね♪」

「もちろん!」

2人は会計を邪魔しないように、こっそり店を出た。

しかし店を出る瞬間、赤眼のマカと意味ありげに微笑むカガミの視線は、確かに絡み合った。



店を出てしばらくしてから、マカは口を開いた。

「…ねぇ、ミナ」

「なにぃ?」

「あのお店、行くのやめない?」

「えっ! 何で?」

「だって高そうな商品ばかり置いてるし、お金持ちの人しかお客さんになれないんでしょ? 私達みたいな女子高校生が行っても、お店の邪魔になるだけよ」

「それはそうかもしれないけど…」

「店長のご好意に甘えちゃダメよ。もう十八になるんだから」

「…分かったぁ。マカがそう言うなら」

「ありがと、ミナ」