crazy antique shop

カガミがそう言って指した方向に、マカとミナがいることをはじめて男性は気付いた。

「おや、失礼。お嬢さん達が先客だったんだね」

「いっいえ、見に来ただけですから!」

ミナは慌てて家具から離れ、マカの背後に隠れた。

「ステキなアンティークショップがあると言われて、見学に来ただけですからお気になさらないでください」

そう言ってマカはミナを連れて、家具売り場から引いた。

「すまないね。楽しみにしていたもので」

カガミの案内で、男性は家具売り場に来た。

「こちらのランプとソファが最近、入荷したものなんですよ。いかがです?」

「おおっ…! コレは素晴らしい手触りだ!」

男性はうっとりした様子で、ランプとソファの手触りを楽しんだ。