風、ささやいて




「ねぇ」


「ん?」


「眼鏡……かけなくていいよ」


「何で?」


「……」


最近は眼鏡がモテるってことに気付いたんでしょ。


もういらないじゃん…。


そう思っていると、それを察したようで


「んー、じゃ、由佳といるときだけにしよっか」


「……うん」


「…可愛いなぁ」


おいで、と言われ、


赤い顔を隠したくて飛び込んだ。


いつもの、ふわりとした香り。


それに抱きしめられながら、


そういえば強かった風も止んでる、


なんてことを思った。







ーEndー