風、ささやいて




「――…」


それはゆっくり離れたけど、


距離はそんなに変わらない。


後頭部を押さえられてるし。



「…俺ねー、寂しーの」


吐息がかかって、少しくすぐったい。


「卒業したらさ、俺もう

ここ来れないじゃん」


「…うん」


「由佳としゃべってんの、すげー楽しいの」


「……うん」


眼を見ることができない。


そういうこと言われると、


今まで考えないようにしてたのに、



泣きそう。





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