部屋に戻ると少年は

早速机に向かって手紙を書いた

手は思っていたよりも早く動くことに

少年は驚いた

だが

それよりも

あの少女に手紙を書こうと思った自分に

少年は一番驚いていた

「………俺、なにやってんだろ」

少年はいったん手を止めようと思った

だが

そう簡単に手は止まらないようで

結局

少年は最後まで書いていた