愛の雫

お風呂から上がったあたしと交代で、早苗がバスルームに行った。


その間に髪を乾かし、その後は雑誌を読んだりテレビを観ながら、彼女の事を待つ。


早苗のベッドに寝転びながら過ごしていると、ここが自分の部屋のような気さえして来る。


家にいる時よりもずっとリラックス出来る空間に、あたしは心底ホッとしていた。


早苗といるとすごく楽しいし、何よりも居心地が良くて安心出来る。


“気が置けない友達”って、きっとあたし達みたいな関係の事を言うんだと思った。