愛の雫

「じゃあ、あたしが何度作ってみても上手く出来なかったのは、隠し味のせいだったんだ……」


過去の失敗の原因がわかって呟くと、凪兄がフッと笑った。


それはどこかあたしをバカにしているようにも見えて、少しだけムッとしてしまった。


「……何?」


ムスッと唇を尖らせた後、不機嫌な表情のまま凪兄を見る。


「いや……。希咲の場合は、たぶん隠し味がわかっても作れないと思うよ」


意味深な言葉に小首を傾げそうになったあたしは、それを誤魔化すように咄嗟に眉を寄せた。