愛の雫

振られるとわかっているのに告白する事が、こんなにも苦しい事だなんて思いもしなかった。


ドキドキなんて通り越して、心臓が本当に口から飛び出すんじゃないかって思うくらい、バクバクと激しく鳴っている。


緊張で息の仕方を忘れてしまいそうになって、動揺し過ぎて今にも頭の中が真っ白になりそうだった。


それでも、あたしは必死に平静を装って、凪兄の返事を待ってしまう。


だって…


結果がわかっていても、告白したからには凪兄の口からちゃんと返事を聞きたいって思ったから…。