愛の雫

重苦しい沈黙が続く。


誤魔化す言葉も言い訳も見付けられないあたしは、俯けた顔を上げる事が出来ない。


どうしよう……


嘘偽りの無い想いでも、凪兄にとっては迷惑な事でしか無くて…。


だけど、溢れ出す気持ちを止められなかったからこそ、頭で考えるよりも先に言葉にして告げてしまったのも事実…。


どうしたらイイの……?


この事をキッカケに、凪兄に拒絶されてしまうのが恐い。


それでも、本当はこのまま無かった事にしたい訳じゃないから…。