動揺して何も言えずにいると、少しの間黙っていた凪兄が口を開いた。
「何か、やっと希咲の顔をまともに見れた気がするよ……」
「え?」
「病院を出てからずっと、希咲の頬の傷を見る度に悔しさが込み上げて来て、希咲の顔をちゃんと見れなかったんだ……」
凪兄は眉を寄せながら、無理矢理貼り付けたような笑みを浮かべている。
「病院にいる時は陽子さんの事もあって必死だったけど、陽子さんと赤ちゃんが助かって冷静になったら、希咲の顔が見れなくなってた……」
「何か、やっと希咲の顔をまともに見れた気がするよ……」
「え?」
「病院を出てからずっと、希咲の頬の傷を見る度に悔しさが込み上げて来て、希咲の顔をちゃんと見れなかったんだ……」
凪兄は眉を寄せながら、無理矢理貼り付けたような笑みを浮かべている。
「病院にいる時は陽子さんの事もあって必死だったけど、陽子さんと赤ちゃんが助かって冷静になったら、希咲の顔が見れなくなってた……」



