「いや、俺は……」
「ごめんね……。あたしのせいで、そんな怪我させちゃって……」
「希咲のせいじゃないよ。悪いのはあいつらだ……。それに俺がもっと早く行ってたら、希咲はあんな思いしなくても良かったかもしれないのに……」
「何言ってんのっ!!」
苦痛の表情で話す凪兄を遮って、思わず声を張り上げていた。
「あたしは、凪兄が来てくれて本当に嬉しかったし、ホッとしたんだよ……」
そこまで言った後、生々しい傷に覆われた彼の右手をそっと握った。
「ごめんね……。あたしのせいで、そんな怪我させちゃって……」
「希咲のせいじゃないよ。悪いのはあいつらだ……。それに俺がもっと早く行ってたら、希咲はあんな思いしなくても良かったかもしれないのに……」
「何言ってんのっ!!」
苦痛の表情で話す凪兄を遮って、思わず声を張り上げていた。
「あたしは、凪兄が来てくれて本当に嬉しかったし、ホッとしたんだよ……」
そこまで言った後、生々しい傷に覆われた彼の右手をそっと握った。



