愛の雫

「……っ!やっ、やめっ……!」


泰人は片手であたしの両手首を固定すると、もう片方の手で内股を触った。


その感触に、全身の身の毛がよだつ。


頭の上で固定された両手は、ビクともしない。


木に押し付けられた背中が摩擦で痛くて、どんどん上に伸びて来る泰人の手が気持ち悪い。


「……泰っ、お願いっ!!やめて……っ!」


恐怖から込み上げた涙を堪えながら、必死に抵抗していると…


「希咲!?」


泰人の後ろから、聞き覚えのある声がした。